Amazonの凄さは「組織間の連携スピード」と「組織レベルの実行力」

全世界規模で流通革命を起こし続けていAmazon。普段漠然と利用しているAmazonは一体何が凄いのでしょうか。知っているようで実は謎が多い気がします。というか、答えなんてでませんが、なんとなく私のイメージを語りたいと思います。

スピード感のすごさ

とにかく早い。Amazonはとにかく早い。商品が届くスピードももちろんですが、あんなにも大きな企業でしかも世界的に展開しているのに、あらゆるサービスがすぐに普及するなど、変化のスピードがとにかく早い気がします。他のどんな企業も真似ができていないと思います。元々は本を扱うECサイトくらいのイメージでしたが、今では電子書籍から、生鮮食品まで扱うように、まさにロゴの通りA〜Zまでのあらゆる商品を扱っているように感じます。本を扱い始めていて、本に関して凄いサイトがあるなと思っていたくらいでしたが、DVDの販売を始めたり、さらには電子書籍Kindleもあっという間に業界シェアを確立しました。この成長スピードの早さは今の日本企業にあるでしょうか。最近ではサービスが多様化してきたDMMあたりは近いものを感じますけれど。世界レベルでやってのけるのが凄いですね。これだけの大規模な組織や業界を凄い速さで動かしていますね。大きい企業のデメリットは小回りが効かないところなのに、実に細かい気配りができていますね。
中国などのアジア圏ではアリババというECサイトが大きなシェアを占めているようですが、現在の日本においてはAmazonの一人勝ちのイメージがありますね。これも進化の早さと、情報の伝達の早さが生んだ結果でしょうか。

細かいところに気が利く着眼点。そして、その対応力。

ネットで物を買う場合には、いかにストレスなく決済までユーザーを誘導させるかというのが大事だと思います。楽天のように、わざとごちゃごちゃとした表示をさせ、いろいろな商品に目を惹かせるような構成も一つの見せ方ではありますが、意図もなく掲載するだけではユーザーはサイト内で迷ってしまいページから離脱してしまいます。ECサイトというのは表示時間などが数秒変わるだけで、商品の売上率も変わってくる程にシビアな世界です。その点Amazonは、とにかくカートに進ませて決済に行くまでのムダのない工夫が凄い気がします。とにかくスムーズ。
便利にするアイディアを考えることはできても、それを短期間であらゆる場面に展開をするというのは、大規模なサイトを構築した経験のある私から見ると驚くことばかりです。これはよっぽど凄い方法で、社内で共有して実行するプロセスがあるのではないでしょうか。社内の情報の伝達を、どのように行なっているかが気になるポイントですね。

オンラインだけでなくあらゆるサービスを思いつき、実行に移す実行力の凄さ。

今後もますます便利になっていくであろうネット通販ですが、10年後にどんなサービスが展開しているかは、想像もつきません。ムーアの法則のように、何かが予想もできないくらい爆発に成長するのは恐さも感じますが、それ以上にワクワクしてしまいますね。これ以上どうなったら便利になるかなんて、想像もつかないところに新たな市場が眠っていますからね。このようなものをブルーオーシャン戦略というのでしょう。
ここ数日では、生鮮食品を扱うホールフーズを買収などのニュースが賑わっていますね。そしてジェフ・ベゾスは資産が9兆円を達して世界一の大富豪にもなれそうな勢いです。凄すぎですね。日本だと孫正義さんもこれくらい凄いところにいきそうですね。世界レベルの大富豪になれたら日常の悩みなんてないんでしょうか。