境目でリユニオン

Life is but a dream.

さよならとか。ぜんぶ。眩しいから薄眼で睨む、透明な灰の思い出。

不思議な感覚。異性というのはいつまでも遠い存在のような気がします。たまに、心が通って溶け込んでしまいそうな時もあれば、永遠に交わらない平行線のような虚しさを感じることもあり。何ががうまくいったことは一度もないかもしれません。いや、うまくいったことは何度かありました。うまくいき続けたことがなかったのです。うまくいかないようにしていたのかもしれません、どこかで。

初めて見た映画はなんだっけ

新しい出会いを求めていたのは、前進ではなく逃避だったのでしょう。逃れられない運命の呪いから逃げて、気づけば知らない街で一人きり。次の瞬間はどこにいるかもわかりません。ただ一つ言えることは、隣にあなたはいないでしょう、絶対に。一人で生きて行こうと何度も覚悟したつもりだけれど、気づけばあなたがいる生活を想像してばかり。そうやって小さな希望は少しずつ削られていき、空っぽの中に閉じ込められる。窓から見える夕日が落ちる時、今日一日が終わる時、いつも思い知る。きっと最後の時もこうして、一日の終わりを感じているのだろう。

そろそろ前に進みましょう。掴んだ手が私を拒むなら、いつまでも掴んではいられません。細く痺れたあなたの腕、痺れを切らした私の手。思い出だけを心にしまい、何食わぬ顔でこんにちは。あなたのことを忘れた頃に。

涙の跡に光

次はどんな顔して会いますか。私は何が好きでしょう、他愛も無いことから始めます。昼の終わりに陽気な顔で乾杯。サマージャケットに身を包み、季節外れのブーツを履いて。ギターの和音が全てを弾く、泡に包まれすべてが高鳴る。笑いながら裏腹。稲妻。明日のことは一旦忘れ、週末のことを考える。あなたをどこかに連れ出せたらなら。きっと飛ぶことはたやすい。もう一度、あと何度でも見たくなる、その瞳。その笑顔。その泣き顔。もう一度、あの時の声を聞けたなら、何度でも戻れる。神よ、神よ!いつもあなたは知らんぷり。それでも祈らずにはいられない。大きすぎる奇跡はいらない、せめて小さなときめきを。眩しいから目を細めてみる、薄眼で見る天使。

Another

忘れたくないことが増えていく。どうでもいいことばかり。些細ないさかいなんて忘れてしまい160時間をぶっ飛ばし、あなたと過ごすこのひと時。向こう側で笑うあなた。太陽さえも意味を変え、雨音ですらありがたい。風の匂い、息の匂い。もう鳴らないで、もう思い出さないで、その方が幸せになれる。水面を揺らすのはもう終わり、これが最後であってほしい。穏やかなまどろみの中で、甘い熱を感じていたい。薄く削れた希望を再構成。確かな形に変えていく。そんな未来を願ってもいいでしょう、願うくらいならいくらでも。本当に目が覚めた時、こうしていたことも忘れてしまう。ただこの空間に漂う、この日の私の思いは電気の光として残り続ける、透明な灰の中で。

MM.11987