やりきれない夜に

もっと失敗すればいいし、成果なんて出さなければいい。生き急いで苦しいなら、いっそ手を離してしまえばいい。それでも手元に残ったものだけが、本当に必要なもの。
誰にも必要とされていないなら、それで構わない。私もあなたを必要としていない。大人同士の人間関係はとても長い会話のようなもの。「夫婦生活は、長い会話である。」とニーチェは言ったけれど、夫婦に限った話ではないと思います。人間同士なんてわかりあえないことの方が大半です。言葉ではうまく理解できない。So what。
プレッシャーや責任に押しつぶされそうになるけれど、そんなものクソくらえ。柔軟になんかなりたくない。器用になんかなりたくない。うまく馴染んだり溶け込んだりしたくない。異質でありたい、異端でありたい。
上っ面だけ要領よく、うまく取り繕う奴を鼻で笑え。そんなものに意味はない、価値はない。

遠回りでいい、評価されなくていい。役に立たなくていい。苦しまなくていい。なぜならあなたは、「あなたの持つ価値観の中でしか自由になれない。」だったら、周りにどんなに抑圧されようが、あなたの心だけは誰よりも自由でいてください。

そうすることが自由になるためのたった一つの方法。やりたいことをやりなさい。心がときめく方へ進みなさい。迷った時はあえて危険な方を選ぶと、岡本太郎は言っていた。失敗して後悔しなさい。それこそが生きた証。傷こそがあなたの個性。苦しい時に立ち直れる人こそが魅力的な人。

波のように押し寄せる生きる試練。凪のような時を大切に。穏やかな海を見つめて。